カーナビが勝手に動く原因がわからなくて、イライラした経験はありませんか?
目的地を設定していないのに地図が勝手にズームしたり、車の位置がズレたりすると、「壊れたのかな…?」と不安になりますよね。
でも実は、カーナビが勝手に動く原因の多くは、ちょっとした設定ミスや電波の受信不良など、簡単に直せることが多いんです。
この記事では、誤作動の主な原因から自分でできる対処法、修理・交換の目安、そして再発を防ぐメンテナンス方法まで、わかりやすく解説します。
この記事を読めば、「もうナビに振り回されない!」そんな安心感を取り戻せますよ。
カーナビが勝手に動く原因を徹底解説
カーナビが勝手に動く原因を徹底解説します。
それでは、詳しく見ていきましょう。
①タッチパネルやセンサーの誤作動が起きる場合
カーナビが勝手に動く原因の中で、最も多いのが「タッチパネルやセンサーの誤作動」です。
最近のカーナビは、スマホのように静電式タッチパネルを採用しているため、湿気や汚れ、温度変化などでも誤反応することがあります。
特に、指紋や油分が画面に付着していたり、太陽光が直接当たるような状況では、センサーが誤認識して「勝手にズーム」「地図がスクロール」することがあるんです。
また、冬場など乾燥した時期には静電気の影響も見逃せません。指先に帯電した静電気がパネルに触れることで、機械的には「タッチされた」と誤認識してしまうことがあるんですね。
さらに、長年使用しているナビだと、パネル内部のタッチセンサー層が劣化して、押していないのに入力されるケースも多いです。これは経年劣化なので、修理か交換が必要になることがほとんどです。
簡単にできる対処法としては、まず柔らかいマイクロファイバークロスで画面を優しく拭くこと。そして、静電気対策としてハンドクリームを少量塗るのも有効ですよ。こうするだけでも、誤作動が軽減されることがあります。
筆者も以前、カーナビが勝手にズームしたりして「えっ!?ゴースト操作!?」と思ったことがありましたが、実際は画面に薄い油膜がついていただけでした(笑)。小さなことですが、意外と大事なんですよね。
②GPS信号の受信不良で位置がずれる場合
「走ってもいないのに車が動いている」「地図の位置が勝手にズレる」──そんなときはGPS信号の受信不良が原因です。
カーナビはGPS衛星からの電波を受け取って位置を計算しますが、トンネル内やビル街、高架下などでは電波が遮断されやすく、位置情報が飛びます。
また、ダッシュボード上に金属物(スマホホルダーなど)を置いていると、それがGPSアンテナの電波を遮ることもあるんです。
さらに、最近の車は電装品が多く、電子機器同士が干渉してGPS精度が落ちることもあります。特に後付けドラレコやETCの配線をカーナビに近づけると、ノイズが入りやすくなります。
この場合の対策は、まずGPSアンテナの設置位置を見直すこと。ナビの裏側や、車体内部にアンテナを隠している場合は、より高い位置(ダッシュボード上など)に変更すると改善することがあります。
また、ナビ設定の中に「GPS補正」や「再測位」などの項目がある場合は、それを実行してみてください。これだけで、位置ズレが解消するケースも多いです。
③配線や電源の接触不良で操作が乱れる場合
カーナビが勝手に電源オン・オフを繰り返したり、ボタン操作が効かなくなったりする場合、電源やアース配線の接触不良が考えられます。
特に後付けナビや中古車の場合、前オーナーがDIYで取り付けた配線が緩んでいるケースが多いです。
電源が一瞬でも途切れると、ナビが再起動し、その途中でタッチ操作が効かなくなったり、地図が勝手に動いたりすることがあります。
この場合は、専門店やディーラーで配線を点検してもらうのが一番確実です。もし自分で確認するなら、ナビ裏のコネクタ部分を軽く押し込んでみてください。緩みがあれば「カチッ」と音がして固定されるはずです。
なお、振動や熱によってもコネクタが外れやすくなるため、特に夏や長距離ドライブ後に不調が起きる場合は、このパターンを疑ってみてください。
④ソフトウェアの不具合や古い地図データの影響
意外と見落とされがちなのが、ソフトウェアのバグや地図データの古さです。
ナビも小さなコンピューターなので、内部プログラムが不安定になると動作が乱れます。特に、更新を何年もしていないナビだと、古い地図データと現行のシステムが合わずに誤作動を起こすこともあります。
この場合は、メーカー公式サイトで最新のファームウェア更新が提供されていないか確認しましょう。
トヨタ・ホンダ・パナソニック・ケンウッドなどのナビは、USBメモリやSDカードで簡単にアップデートできるものもあります。
アップデートを行うだけで、不具合が改善するケースも多いので、まずは試してみる価値ありです。
⑤外部機器との電波干渉が起きる場合
最後は「電波干渉」です。
最近の車はBluetooth、スマホ接続、ETC、ドラレコ、レーダー探知機など、さまざまな電子機器を搭載しています。これらの機器が同じ周波数帯の電波を使っていると、互いに干渉して誤作動が起きることがあります。
特にスマホをナビの近くで充電していると、電磁波ノイズが発生し、カーナビが誤認識することがあります。実際、ナビ画面が勝手に切り替わったり、Bluetoothが途切れたりする症状はこの影響です。
対策としては、一度Bluetooth接続を切り、スマホを少し離して様子を見ること。ナビの動作が安定すれば、干渉が原因とわかります。
もし改善しない場合は、ドラレコやレーダー探知機の電源を一度抜いて、どの機器が原因かを特定してみましょう。
電波干渉は一見難しそうですが、意外と単純な機器の相性問題であることも多いです。
筆者も以前、ナビが「勝手にラジオ画面に切り替わる」トラブルに悩まされましたが、原因はなんとスマホのワイヤレス充電器でした(笑)。
外してみたら一発で直りました。電波の世界って本当に奥が深いですよね。
カーナビが勝手に動くときに自分でできる確認方法5つ
カーナビが勝手に動くときに自分でできる確認方法5つを紹介します。
ディーラーに持って行く前に、自分で確認できるポイントを見ていきましょう。
①再起動や初期化で改善するケース
カーナビの不調は、意外にも「一度再起動するだけ」で解消することがあります。
ナビもスマートフォンやパソコンと同じように、内部メモリやキャッシュが溜まると動作が不安定になることがあるんです。
再起動のやり方は機種によって異なりますが、多くのカーナビには「長押しで再起動」するボタン(電源ボタンやメニューボタン)があります。
また、「設定」メニュー内に「リセット」「初期化」といった項目がある場合も。これを実行すると、工場出荷時に戻るので、設定をやり直す手間はありますが、ソフトウェア由来のトラブルはかなりの確率で直ります。
再起動してもダメな場合は、「電源を切って10分ほど放置→再起動」も試してみてください。これで内部のキャッシュや電圧がリセットされることがあります。
筆者の経験上、「カーナビが勝手に動く=ハードの故障」と決めつけるのは早いです。多くは再起動や初期化でスッと治るケースなんですよね。
②GPSアンテナや配線の緩みをチェックする
ナビの動作が不安定なとき、意外と見落とされるのが「配線の緩み」です。
特にGPSアンテナや電源線がしっかり接続されていないと、信号が途切れて「勝手に地図が動く」「自車位置が飛ぶ」といった症状になります。
配線の確認は、ナビ裏のコネクタを軽く押し込み、「カチッ」と音がするかチェックしてみてください。ぐらぐらしていたら緩みのサインです。
また、アンテナ線がピラー(車の柱)部分を通っている場合、車の振動で外れることもあります。その場合は修理店で再接続してもらうのが安全です。
もし配線を自分でいじるのが不安なら、ディーラーに「GPSアンテナの接触確認をしてほしい」と伝えれば、10分ほどで点検してくれますよ。
このあたりは、DIYで無理するよりプロに任せた方が早くて確実です。
③タッチパネルのキャリブレーションを行う
タッチしていないのに反応したり、押しても反応がズレる場合は「キャリブレーション(補正)」のズレが原因です。
キャリブレーションとは、タッチパネルの感度を調整する機能のこと。長く使ううちに、画面の反応位置が少しずつズレてしまうんですね。
ほとんどのナビには、「設定」や「メンテナンス」メニューの中に「タッチパネル補正」や「画面調整」という項目があります。
ここで表示される「十字マーク」などを指示どおりに押していくと、タッチの反応位置が再調整され、誤作動が直ることが多いです。
この設定を行うだけで、まるで新品のように反応が正確になることもありますよ。
筆者も以前、押してないのにズームされたりして「霊現象か!?」と思いましたが(笑)、キャリブレーションをやり直したらピタッと治まりました。
④スマホやBluetooth機器を一時的に切断する
スマートフォンやBluetooth機器の電波が、カーナビの動作に影響を与えることがあります。
たとえば、スマホのナビアプリと車載ナビを同時に使っていると、位置情報が混線しておかしくなることがあります。
また、Bluetoothスピーカーやワイヤレス充電器などが発する微弱な電波が、カーナビの受信を乱すこともあるんです。
一度、Bluetoothをオフにしてナビ単体で動作させてみてください。症状が出なければ、干渉が原因の可能性が高いです。
もし、特定のスマホだけで誤作動が起きる場合は、スマホ側の「Bluetoothデバイス設定」を削除して再ペアリングすると改善することもあります。
最近のナビはスマホ連携機能が多い分、こうしたトラブルが増えています。通信機能は便利ですが、まずは切り離して確認するのがポイントですよ。
⑤バッテリーや電圧の状態を確認する
カーナビの誤作動の中で意外と多いのが「電圧の不安定さ」です。
車のバッテリーが弱っていると、電圧が一定に保てず、ナビが誤作動を起こすことがあります。特にエンジン始動直後や、アイドリングストップ車では顕著です。
この場合、エンジンを切った状態でナビを長時間使用したり、ドラレコ・シガーソケットなど複数の電装品を同時に使うことで電圧が低下し、ナビが誤作動することがあります。
簡単なチェック方法としては、バッテリーテスター(市販で2,000円前後)で電圧を測定すること。12Vを下回っていたら、交換のサインです。
また、カーナビは安定した電力を必要とするため、アイドリングストップ時に動作が止まる場合は、バッテリーの容量が不足している可能性もあります。
筆者も以前、冬場にナビが勝手に再起動を繰り返して焦ったことがありましたが、原因はバッテリーでした。交換したら嘘のように安定しましたよ。
このように、バッテリーや電圧チェックは「ナビの不具合診断の基本中の基本」です。まずここを確認するだけで、無駄な修理費を防げるかもしれません。
カーナビの誤作動を引き起こす意外な原因5つ
カーナビの誤作動を引き起こす意外な原因について紹介します。
原因が思いもよらないところに隠れていることもあるんですよ。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
①車内の振動や熱によるセンサーの狂い
カーナビは、車内の微細な振動や熱の影響を受けやすい精密機器です。
特に夏場、ダッシュボードの上に直射日光が当たると内部温度が70度を超えることもあり、電子基板が膨張してセンサーが誤作動を起こすことがあります。
また、悪路走行や段差の多い道を頻繁に走る車では、振動で内部のハンダが微妙に緩み、センサー信号が乱れることもあります。
この場合、「たまに動く」「時間が経つと直る」といった一時的な症状が多く、原因が分かりづらいのが特徴です。
対策としては、ダッシュボード上に断熱マットを敷く、直射日光を避けるサンシェードを使用するなどの方法が効果的です。
また、走行中の振動を抑えるために、ナビ周辺の固定ネジを軽く締め直してみるのもおすすめですよ。
筆者も以前、夏にナビが「勝手にピンチズーム」して困ったことがありましたが、翌日冷えると普通に戻るという…。熱の影響は本当に侮れません。
②電装品の後付けによるノイズ干渉
車に後付けした電装品(ドラレコ、レーダー探知機、バックカメラなど)が、ナビの誤作動を引き起こすことがあります。
これらの機器は、電源やアースを共有することが多く、その際にノイズ(電気のゆらぎ)が発生して、ナビの制御基板に影響を与えることがあるんです。
特に、安価な後付け製品やDIYで配線した機器は、ノイズフィルターが不十分なケースも多く、誤作動の原因になりやすいです。
「エンジンをかけたときだけ動作が変」「バックギアに入れると地図が動く」などの現象が出る場合は、これを疑いましょう。
解決策は、ナビ専用のノイズフィルターを追加すること。市販で数千円程度で手に入るので、試す価値ありです。
また、配線が重ならないように配置を見直すだけでも改善することがあります。
車は電気の塊のような存在ですから、ほんの小さなノイズがシステムに悪さすることもあるんですよね。
③スマホホルダーや金属物による磁気の影響
これも意外と多い原因のひとつです。
スマホホルダーやマグネット式充電ケーブルなど、金属や磁石を使うアクセサリーが、ナビのコンパスやGPS受信部に影響を与えることがあります。
磁石の力が強いタイプ(特にスマホをガッチリ固定するホルダー)だと、ナビ内部のセンサーが誤認識し、車が「勝手に曲がった」ように表示されることも。
また、スチール素材のドリンクホルダーや金属製アクセサリーも、微弱な磁場を作り出してGPSを狂わせることがあります。
一度、ナビ周辺から金属製品をすべてどかしてみてください。驚くほど動作が安定することもありますよ。
筆者の知人は、ナビの真横に磁石付きスマホスタンドを設置していて、方向がぐるぐる回る謎現象に悩まされていました。外した瞬間、ピタッと直ったそうです(笑)。
④雨や湿気による内部結露
雨の日や湿気の多い季節になると、カーナビ内部に結露が発生して誤作動することがあります。
特に、エアコンの吹き出し口の近くに設置されているタイプや、長時間の雨天走行後に突然動作が不安定になる場合は、このパターンが多いです。
内部に微量の水分が入り込み、基板の回路間で短絡(ショート)を起こしている状態ですね。
軽度であれば、一晩乾かしておくだけで元に戻ることもありますが、繰り返す場合は内部清掃が必要です。
DIYで分解するのは危険なので、修理業者やディーラーに「内部結露の可能性がある」と伝えて点検してもらいましょう。
また、湿気対策として、車内にシリカゲル(乾燥剤)を置いておくのも効果的です。
ナビは電子機器なので、湿気は大敵。特に梅雨や冬場の温度差が大きい時期は注意してくださいね。
⑤長期間の使用による経年劣化
そして最後は「経年劣化」です。
ナビも電化製品の一つなので、長く使ううちに部品が劣化します。タッチパネルのセンサー層、コンデンサ、液晶バックライト、内部基板など、どれも寿命があります。
一般的に、カーナビの耐用年数は5〜7年程度と言われています。それを超えると、誤作動や再起動、画面フリーズなどが増えてくる傾向があります。
また、古いナビでは地図データの更新が終了している場合もあり、最新の道路情報に対応できないことから、案内が不自然になることもあります。
長年頑張ってくれたナビには愛着がありますが、頻繁に誤作動するようなら「買い替え時期のサイン」と考えたほうがいいかもしれません。
最近のナビはスマホ連携やオンライン更新なども進化しており、電波干渉にも強くなっています。思い切って新モデルに乗り換えるのも一つの手ですよ。
筆者も10年前のナビを使っていましたが、ある日突然「目的地設定が勝手に消える」ようになり、買い替えました。結果、操作レスポンスも爆速になり、「なんでもっと早く替えなかったんだろう」と思いました(笑)。
カーナビが勝手に動くときの修理・交換の目安
カーナビが勝手に動くときの修理・交換の目安について解説します。
「修理すべき?」「買い替えた方がいい?」と悩む人も多いですよね。ここでは判断の目安をお伝えします。
①修理が必要なサインを見極める
カーナビの誤作動が頻発する場合、まず注目したいのが「再現性」と「頻度」です。
一度だけ動作が乱れたなら一時的なエラーかもしれませんが、同じ症状が何度も繰り返されるなら、内部部品の故障の可能性が高いです。
具体的な「修理サイン」は以下のようなものです。
症状 | 考えられる原因 |
---|---|
電源が勝手に落ちる/再起動を繰り返す | 内部基板または電源回路の故障 |
地図が自動的に動く・ズームする | タッチパネルやセンサーの誤作動 |
GPSの位置ズレが直らない | アンテナまたは受信モジュールの不具合 |
画面の表示が乱れる/フリーズする | ソフトウェアまたは液晶パネルの異常 |
こうした症状が頻発する場合、素人が直すのは難しいです。部品の交換が必要になるため、修理を検討しましょう。
特に「勝手に動く」「タッチ反応が止まらない」といった場合は、タッチパネル交換になることが多く、放置すると症状が悪化します。
筆者の経験では、「しばらく我慢してたけど、ある日完全に動かなくなった」というパターンが多いんですよね。早めの対応が結果的に安く済みます。
②メーカー保証やディーラー保証を確認する
修理の前に、まずは「保証期間の確認」が大切です。
カーナビ本体の保証は、通常1〜3年が多いですが、新車装着ナビの場合は車の保証と同じく5年まで延長されていることもあります。
また、ディーラーオプションの場合、ディーラー独自の延長保証サービスが付いているケースもあります。
保証期間内であれば、無料で修理や交換が可能なこともあるので、まずは保証書をチェックしてみましょう。
保証期間が過ぎている場合でも、有償でメーカー修理を受けられることが多いです。
また、メーカーによっては「リビルド(再生)ナビ」として割安交換を提供していることもあるので、相談してみる価値ありですよ。
③修理費用の相場と交換のタイミング
カーナビの修理費用は、症状によってかなり幅があります。
修理内容 | 費用目安(税込) |
---|---|
タッチパネル交換 | 約15,000〜30,000円 |
GPSアンテナ交換 | 約8,000〜15,000円 |
内部基板修理 | 約25,000〜50,000円 |
電源系統修理 | 約10,000〜20,000円 |
新品交換 | 約60,000〜200,000円 |
修理費が3万円を超えるようなら、買い替えを検討してもいいかもしれません。
最近のナビは、音声認識やスマホ連携が進化しており、旧式を修理するよりも長期的にコスパが良いことも多いです。
④中古ナビや社外品への交換の注意点
費用を抑えるために「中古ナビを取り付けよう」と考える人もいますが、ここには注意点がたくさんあります。
まず、車種適合性。メーカー純正ナビは車両ごとに配線や通信方式が異なるため、同じメーカーでも車種が違うと取り付けできないことがあります。
また、中古ナビは地図データやソフトウェアが古く、更新に追加費用がかかることもあります。
さらに、盗難品や不正改造品が流通しているケースもあるので、信頼できるショップやディーラーを通して購入しましょう。
社外ナビ(ケンウッド・パイオニア・アルパインなど)に乗り換える場合は、車種別ハーネスや取付キットが必要になります。
安易に「安かったから」と選ぶと、結局追加費用がかさむことも多いんですよね。
⑤プロに依頼する前に確認すべきこと
修理や交換を依頼する前に、いくつかのポイントを確認しておくと無駄な出費を防げます。
まず、「不具合がいつ起こるのか」をメモしておくこと。たとえば「エンジン始動直後」「雨の日」「ナビ起動から10分後」など、条件を具体的に記録しておくと、修理業者が原因を特定しやすくなります。
次に、「配線・外部機器・スマホ接続」を一度リセットして確認すること。誤作動の原因が外部要因であれば、修理に出すまでもなく解決する可能性があります。
また、メーカーによっては公式サイトで「症状別セルフチェック表」を公開している場合もあるので、事前にチェックしておきましょう。
プロに依頼する際は、「点検費」「見積もり料」が発生することもあるので、依頼前に金額を確認しておくのが安心です。
筆者のおすすめは、「一度ディーラーで診断→修理費が高ければ社外店で再見積もり」という流れ。これでムダを最小限にできます。
焦らず、正しい順番で確認していけば、修理や交換の判断もスムーズになりますよ。
カーナビの誤作動を防ぐための予防・メンテナンス法
カーナビの誤作動を防ぐための予防とメンテナンス方法について解説します。
誤作動を防ぐには「原因を取り除く」だけでなく、「再発させない環境づくり」が大事なんです。ひとつずつ見ていきましょう。
①定期的なソフトウェアアップデートを行う
ナビの動作を安定させるために、最も大切なのが「ソフトウェアアップデート」です。
カーナビの内部プログラムは、メーカーが定期的に改善・修正を行っています。更新をサボると、古いバージョンのバグが残り、誤作動が起きるリスクが高くなります。
特に地図データだけでなく、ナビ全体の制御ソフト(ファームウェア)も重要。地図更新とは別に配布されていることもあるので、公式サイトで「最新バージョン情報」をチェックしておきましょう。
メーカーによってはSDカードやUSBで簡単に更新できるので、年に1回は実施するのが理想です。
筆者は毎年春に地図とソフトの両方を更新していますが、それ以来誤作動がほぼゼロになりました。デジタル機器も「定期的なメンテナンス」で寿命がグッと延びますよ。
②GPSアンテナの位置を適切に保つ
GPSアンテナはナビの「目」と言える部分。受信環境が悪いと、いくら本体が正常でも誤作動します。
設置場所は、基本的に金属に覆われていない場所が理想です。ダッシュボード上やフロントガラス付近がベストポジションです。
ただし、スモークガラスや熱線入りガラスの場合、GPS電波を反射・遮断して受信精度が落ちることがあるので注意。
また、車内の小物(スマホホルダー、ドライブレコーダー、芳香剤など)がGPSアンテナの真上にあるだけで電波が乱れることもあります。
一度、アンテナの周囲をスッキリさせてみてください。それだけで位置ズレが直ることも多いです。
もし配線の長さに余裕があれば、アンテナを少し移動させて「最も安定する位置」を見つけるのもおすすめですよ。
③配線や電源を定期点検する
ナビの誤作動は、配線トラブルが原因のことも多いです。
特に長年使用している車では、配線の被膜が劣化して電気抵抗が増え、微妙なノイズが発生しているケースもあります。
年に1度は、配線の接続部分やコネクタの緩みを点検しておきましょう。ディーラーやカーショップで「電装点検」を依頼すれば、3,000円程度でチェックしてもらえます。
また、電源ラインにノイズフィルターを取り付けるのも効果的。ドラレコやETCなど複数の電子機器を使う場合は、電源ラインを分けることで誤作動を防げます。
筆者の車も、配線を整理しただけでナビの反応が安定しました。たかが配線、されど配線です。
④スマホとの連携設定を見直す
スマホとナビをBluetoothやUSBで連携している方も多いと思いますが、ここにトラブルの火種が潜んでいます。
例えば、ナビとスマホの「Bluetoothペアリング情報」が古いままだと、通信が途切れて誤作動を起こすことがあります。
特にスマホを機種変更した後は、古い接続情報を削除して、新しいペアリングを登録し直すことが大切です。
また、Android AutoやApple CarPlayを利用している場合、OSのアップデート後にナビとの互換性が一時的に崩れることもあります。
この場合は、一度連携をオフにして再設定することで改善するケースが多いです。
便利な機能ですが、定期的な見直しが誤作動防止のカギですよ。
⑤車内環境(熱・湿気)を整える
最後に、車内環境の管理も重要です。
ナビは精密機器なので、熱や湿気にとても敏感。真夏の車内温度や、冬場の結露などは内部にダメージを与えることがあります。
直射日光が当たる場所に駐車する場合は、サンシェードや断熱カバーを使って温度上昇を防ぎましょう。
湿気対策には、車内に乾燥剤や除湿シートを置いておくのが有効です。最近では車載用のコンパクト除湿器も売られています。
また、エアコンの吹き出し口の風が直接ナビに当たらないようにすることもポイント。急激な温度変化で内部結露が起きやすくなります。
筆者はナビの下に小さな温湿度計を置いていますが、これが意外と便利です。数値で環境を管理できるので、予防意識が高まりますよ。
カーナビは「壊れてから対処する」より、「壊さないように使う」が一番のメンテナンスです。
少しの工夫で、誤作動のストレスから解放されますよ。
カーナビが勝手に動く・反応しない原因と対処法|ゴーストタッチの直し方と予防策
まとめ|カーナビが勝手に動く原因を正しく理解して対処する
主なチェックポイント |
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①タッチパネルやセンサーの誤作動が起きる場合 |
②GPS信号の受信不良で位置がずれる場合 |
③配線や電源の接触不良で操作が乱れる場合 |
④ソフトウェアの不具合や古い地図データの影響 |
⑤外部機器との電波干渉が起きる場合 |
カーナビが勝手に動く原因の多くは、故障ではなく「設定」や「環境」によるものです。
まずは落ち着いて、再起動や配線チェック、GPSの位置確認など、基本的な点を確認してみましょう。
それでも直らない場合は、メーカー保証や修理サービスを活用することで、余計な費用を抑えて解決できます。
また、定期的なアップデートや湿気・熱対策をすることで、誤作動の再発を防ぐことも可能です。
「壊れたかも…」と思っても、すぐに買い替える必要はありません。この記事の方法を試せば、まだまだナビを快適に使えるかもしれませんよ。
もしそれでも不安な場合は、メーカーの公式サポートやディーラーに相談してみてください。
公式ページ(例:ホンダ純正ナビ|公式サイト、パナソニック カーナビ公式)には、症状別のサポート情報が詳しく掲載されています。